水ヒル,水蛭

水蛭(ミズヒル)とは

ヒルは漢方名では「水蛭」。水蛭は別名「すいてつ」とも言います。450種以上もの種類が存在するとされるなかで、「医蛭」とされる蛭はたった3数種しかいません。

ヒルはヨーロッパで古くから薬用として使われ、1929年までは各国の薬局方に収載されていました。 生きているヒルを患部の皮膚に吸い付かせ血液を吸収させる瀉血療法(しゃけつりょうほう)に用い、 主に脳溢血、急性緑色色盲、角膜疼痛の治療に使われました。

近年では、世界的に医学会でも水ヒルの研究がさかんに行われ、脳や心臓の血管系の病気に対する独特の作用が見直されてきています。 その先駆けとなったのが、イギリス人科学者のイクラフトで1884年に初めて医学用蛭(Hirudo medicinalis)が持つ抗凝血作用のある物質を発見しました。 そして1904年、イギリスの科学者ジャコビーは、医学用水蛭から抗凝血の有効成分を分離抽出することに成功し、ヒルディン(hirudin)と命名しました。 ヘパリン(heparin)が発見される以前、医学界では水蛭が唯一の血液抗凝剤とされていました。 1955年、旧東ドイツの科学者マルクヴァルトが高純度のヒルディン抽出に成功し、65個のアミノ酸を含むポリペプチドを含有していることを発見しました。

大量の薬理実験を通し、現在、水蛭は世界で最も有効かつ安全な、天然の凝血抑制酵素剤ということが証明されています。 アメリカの有名な科学者ソーヤは、近い将来、水蛭の活性物質が心臓や脳に関する血管疾患の治療に用いられ、そして、ペニシリンのように一般に普及するだろうと予測しています。

水蛭に咬まれても痛くない

水蛭にかまれても、痛みを感じません。水蛭の唾液と生体の中には、大量の鎮痛酵素、抗炎酵素、溶血酵素及び多くの薬用成分を持った成分が含まれています。 人間が水蛭に咬まれても痛みを感じず、感染を起こさず、血液が自然に凝固しないという現象も、まさにこれら生物活性物質によるものなのです。

水蛭は動物の血液を吸って体内に取り込むと、一般に6~8ヶ月の時間をかけてゆっくり消化します。 血液をもらう動物に生体防御反応を起こさせないことで、水蛭は新鮮な血液を得ることができ、さらには長時間固まらせず、血液を新鮮なまま保つことができるのです。 こうして水蛭は、長い進化の過程でこれらの鎮痛、抗炎、溶血、血小板集合の抑制などの効能を持つ生物活性物質を生み出したのです。

水蛭はその生態から「体内循環の申し子」と呼ばれ、古くから用いられてきました。 水蛭の特出すべきは、滞りがちな血液の流れをキレイにサラサラにしてくれる点です。 現代に数あるサラサラ系の素材のなかでも、『血液の流れをきれいにし、かたまりを溶かし、壁の老化を防ぎ、丈夫にする』というすべての要素をあわせ持つ素材は、まずありません。 そして副作用もない、人間にとって素敵な生き物なのです。

瀉血療法(しゃけつりょうほう)と水蛭

瀉血療法(しゃけつりょうほう)は古くから世界中で行われてきた治療法で、陰圧を用いて蓄積して汚れた 血液を除去するというものです。 脳溢血や高血圧、肩凝りなどを生じた場合、該当する患部へ針を刺したり、小形に切開すると、 汚れた血液がドロドロと排出されます。

脳溢血や高血圧、肩凝りなどには非常に効果があるといことで日本国内でも古くからヒルに吸血させるという治療法が行われていたと言われてます。 瀉血療法(しゃけつりょうほう)は昔、癌やリウマチなど治療が困難とされる疾患に用いられていた方法でした。

水蛭(ミズヒル)の効能

水蛭は脳溢血、高血圧、肩凝り、血滞閉経、硬結、腫瘤、打撲による内出血、癰腫、更年期障害、アトピー性皮膚炎、 自律神経失調症、脳卒中後のリハビリ、ED(勃起障害)、前立腺肥大症、肝炎、頭痛などに効果があると言われています。

現代医学では『多血症、C型肝炎、ヘモクロマトーシス、細菌・真菌感染症、さらにほかにいくつかの症状に効果がある可能性がある。』と認められています。 また接合手術後の処置としては切断された四肢の端部の接合手術後、接合された部分に血液が循環せずに鬱血する場合があり、 接合部分の傷口に大型の無菌化したヒルを当て血液を吸わせ、接合した部分の血液循環を促進させ、壊死を防ぐという療法が存在するほどです。

参考 
BBC NEWS Leeches 'reduce arthritis pain'(変形性関節症の痛みをヒルが吸い取る)
http://news.bbc.co.uk/2/hi/health/1543325.stm
wikipedia 瀉血
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%80%89%E8%A1%80

『救命堂』では生きた水蛭を販売中

お店では調理前に万が一マムシなどにかまれた場合の緊急の解毒・瀉血としても水蛭が使われています。

お買い求めの際の注意点がひとつだけあります。それは、「当店より購入した水蛭でお金を取って医療行為をしてはいけない」ということです。

現在の日本の法律では、患者の体を切開することは医療行為にあたり、医師にしか許されていません。 無資格で行えば医師法違反(無資格医業)により処罰の対象となります。

ただ、個人で使うのでしたら何も問題はありません。

価格は一匹200円です。一匹で2cc程度の血を吸います。一度に使用する量は20匹程度が目安です。 血を十分に吸ったらぽろっ、ぽろっと落ちていきます。一度血を吸ったヒルは、もう血を吸おうとしないので廃棄して下さい。

ご注文は店頭販売、メール、またはお電話にて予約を受け付けております。
>>連絡先・店舗案内はこちらです。<<


水ヒル
台湾の水蛭を使った民間療法の映像です。